上場企業は、金融商品を取引する市場(不特定多数の投資家)から資金を調達することが出来ますが、その見返りとして投資家が安心して投資することのできる金融商品取引法に則った会計処理やリスク管理などの体制を整えなければなりません。
一方、未上場企業は不特定多数の投資家の評価を気にする必要がないぶん、本業により集中することが可能となります。現に、IKEAや佐川急便、YKK、サントリー、ヤンマー、竹中工務店などの上場していない有名企業も多く存在します。さらに、未上場企業は金融商品取引法に則った会計処理を選択することも(しないことも)できるので、むしろ会計処理の自由度は高いのです。

このように未上場企業は、上場企業に負けない(もちろん、競争力という意味で)環境が整っているにもかかわらず、一般的に上場企業よりも競争力で劣っている企業が多いのも事実です。また、競争力で劣っているから管理体制を整備する余裕がないのか、それとも、管理体制を整備しないから成長できず安定しないのか、経理などの管理体制が整備されていないことも多いのが現状です。

理由はともかく、成長するためには上場、未上場に関係なく、規模や状況にあった管理体制を整える必要があります。できれば十分よりも少し先を行く管理体制が必要です。上場準備は、未上場企業に上場企業並みの管理体制を整備していくことになりますので、余裕があれば・・・・・・トライする価値は十分にあります。上場に至らなかったとしてもです。
逆に上場した後、安心してしまって管理体制の整備を怠る会社もあります。

上場は、資金調達手段のひとつであり、通過点にすぎませんので、そこをゴールであるかのように管理体制の整備を止めてしまうと遅かれ早かれ企業を取り巻く環境に適応できないものとなってしまうでしょう。

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